油絵に比べると、水彩画を描かれる方が増えています。
それは、絵の具メーカーの決算書からも、数字で見ることが出来ます。
水の豊かな国で育った日本人に合っているのでしょうか。
水彩画を描かれる方にとって、一番ややこしいのが紙のサイズです。
昔は水彩紙を半裁したり、四裁して描くのが一般的でしたが
最近は、油絵のサイズに合わせて描くようになってきています。
小さな作品では、F4 や F6、F8、F10サイズなど。
大きくなると F40、F50、F60号などのサイズが良く描かれています。
ところが、私どもの地方では、
いちばんポピュラーな水彩紙ワトソンの4切を10号と呼び
半切を20号、全判を40号と呼ぶ習慣が有ることから
混乱が生じています。
10号や40号の額縁のご注文を頂き、出来上がった時点で
実はワトソン紙の4切だったり全判だったりして、大変困ることがあります。
スケッチブックを利用される場合は問題ないのですが
板紙を使うとなると、キャンバスサイズと紙のサイズの違いが
なかなかご理解頂けない様子です。
そこで、当店では紙のサイズガイドを作り、差し上げています。

こちらを見て頂いても分かるように、
いろいろな寸法で作り販売されていますので、
自分で決めたサイズに切って御利用頂くのが一番経済的です。
紙を切ったときに少々捨てる部分が出たとしても、
額縁を揃える段階では、大変お得になります。
額縁は、水彩紙を入れるものを「デッサン縁」と呼んで
通常13サイズ有りますが、紙の寸法とは無関係に出来ています。
これに合わせて紙を切るのは大変なので、
キャンバスのFサイズに合わせてしまうのが、一番分かりやすい方法です。
(中判だけは、そのまま使用しても、合う額縁があります)
・小さいサイズは、スケッチブックに合わせて切る。
・12号以上の大きなサイズは、パネルに貼って描く。
このようにすると、寸法も間違わず、
額縁も規格品が使えるので、比較的安価で済みます。
なお、F40以上の大きなサイズをパネル張りする場合は
水彩紙のロールが発売されていますので、そちらから取ります。
(ワトソン紙に限っては、F40,F50,F60の各サイズ{パネル張り用に裁断済み}
が発売されています。)
当店では、ロールからの切り売りもしています。
昔は、紙は切って使うのが常識でした。
が、今の消費者は便利に慣れています。
紙を買えば、そのまま額縁に入れられて当然と考えるでしょう。
しかし、画材の世界では未だに紙と額のサイズのリンクも成されていません。
最近ようやく、F4〜F10については額の種類が増えてきましたが
額縁のメーカーと水彩紙のメーカーは、
売れない売れないと言いながら、互いに別々の道を歩んでいます。
自分が買い物をする時を考えても、当たり前に便利なものを求めますので、
「いつまで経っても、おかしな業界だな〜。」
と思いながらも、お客様に愛されるよう、出来るだけの事をしていこうと思っています。